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エヴァンゲリオン旧劇場版のストーリーをわかりやすく解説!

〜記事内に商品プロモーションを含む場合があります〜

エヴァンゲリオンの旧劇場版である「Air/まごころを、君に」。

この2話はエヴァンゲリオンのアニメ版の結末(25話・26話)を、現実世界の視点で描いた作品です。

アニメ版の結末はシンジ達の精神世界が描かれたのですが、シンジが「おめでとう」と祝福されているシーンで終わってしまい、社会的に物議を醸しました。

そこで、アニメ版の結末を補完する位置づけで、この「Air/まごころを、君に」が制作されました。

しかし、そんな役割を担っていたにも関わらず、ラストにまた大きく話題になるシーンが登場します。

なので、このページでは、

  • 旧劇場版のストーリーを知りたい方
  • ラストのシンジとアスカの心理を知りたい方

こういった方に向けて、旧劇場版のストーリーの解説とラストのシンジとアスカの心理を考察していきます。

旧劇場版を理解するためには、ここに至るまでのストーリーを知っておく必要があるので、知らない方はまずは下記のアニメ版の解説記事を読んでみてください。

エヴァンゲリオンのストーリーをわかりやすく解説!意味不明な方にぜひ読んでほしい!このページではエヴァンゲリオンのストーリーを知りたい方に向けて、「エヴァンゲリオンの意味」「エヴァ作品ごとの繋がり」「アニメ版のストーリー」これらについて分かりやすくまとめておきます。...

この記事にはエヴァンゲリオン旧劇場版のネタバレが盛大に含まれているので、ご注意ください。

また当記事で使用している画像の引用元は、株式会社カラーです。

エヴァンゲリオン旧劇場版のストーリー

①占拠されるネルフ本部

すべての使徒を倒すことに成功したネルフに対して、ゼーレは戦略自衛隊を投入し、ネルフの占拠を開始します。

これはゼーレがゲンドウの造反を以前から見抜いており、使徒を倒し終えたことで用済みになったからです。

ゼーレからすれば当然の対応と言えますが、その過程でネルフ関係者も次々に容赦なく殺されていきます。

シンジも標的とされて殺されそうになりますが、ギリギリのところでミサトが救出。

しかし、ミサトは移動中に負傷しそのまま命を落としてしまいます。

②サードインパクトの始まり

廃人状態だったアスカが目を覚まし、弐号機で出撃。

戦略自衛隊の部隊を壊滅させますが、ゼーレが送り込んだエヴァ量産機9体に惨殺されてしまいます。

これには初号機に搭乗したシンジを精神的に追い詰める狙いがありました。

結果、ゼーレの目論見どおりシンジは精神崩壊。

初号機を導くエヴァ量産機9体と共にセフィロトの樹を完成させ、初号機は「神に等しい存在」となります。

そして、初号機の叫びに応じて戻ってきたロンギヌスの槍。

初号機と量産機がロンギヌスの槍で自身を貫いたことで、大規模なアンチATフィールドが展開され、サードインパクトが始まります。

これによりすべての人類がLCL化し、黒き月のガフの部屋へと回帰していきました。

③シンジの決断

一方でアダムを右手に移植し、レイの中に眠るリリスの魂とリリスの肉体との融合も行おうとしていたゲンドウ。

しかし、レイはこれを拒絶し、ゲンドウの右手ごとアダムを奪いシンジの元へと向かいます。

そして、初号機は融合したアダムとリリス(カヲルとレイ)に取り込まれ、世界の行く末を決める最後の選択に迫られます。

すなわち「人類の原初への回帰」か、「従来の世界への回帰」か。

そこでシンジは、それぞれが個人として存在する従来の世界を望みます。

そして、気がつくとシンジは赤い海に囲まれた白い砂浜で、アスカとともに横たわっていました。

シンジの決断によってサードインパクトは終わりを迎えたのです。

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ラストのシンジとアスカの心理について

浜辺で目覚めたシンジは隣で眠っているアスカの首を絞めますが、アスカがシンジの涙を拭うとシンジは首を絞めるのを止めて嗚咽を漏らします。

そして、最後にアスカが放った言葉が「気持ち悪い」。

正直このシーンは様々な解釈をすることができるので、その人なりの解釈があっていいと思っています。

ですが、参考までに自分なりの考察をまとめておきます。

最後のセリフの決め方の話ではなく、そのセリフに至るまでのシンジとアスカの心理の考察です。

サードインパクトによって、人類がLCL化されていきますが、アスカだけは「あんたとだけは、絶対に死んでも嫌」とシンジと一緒になることをずっと拒否していました。

最終的に他人が存在する世界を望んでいたシンジですが、やはり父親に捨てられた記憶や人に嫌われたくないという思いはあります。

目が覚めた瞬間に自分の隣に自分を拒絶し続けたアスカがいたので、「アスカにまた捨てられるかもしれない」という「他者への恐怖」からとっさに首を締めてしまったのです。

そして、アスカはシンジのことが好きです、ですが素直ではありません。

アスカが言い放った

「あんたとだけは、絶対に死んでも嫌」

は愛情の裏返しだと考えています。

つまり、シンジのことが好きだからこそ、みんなと同化してシンジと一緒になるのではなく、1人の他者として一緒にいたいと。

そして、シンジに首を締められた時に頬を撫でたのは、哀れなシンジのことが愛しく思えたからだと思います。

つまり、アスカはシンジの心情を理解し、シンジの全てを受け入れたのです(嫌いだったら抵抗しているはずです)。

そして、そんなアスカの愛情に触れたシンジは「自分を受け入れてくれる存在」がいることに気が付き、首を締めることをやめ泣き崩れました。

シンジは無条件で自分を受け入れてくれる存在をずっと求めていたので、

  • 自分を受け入れてくれる存在に出会えた喜び
  • しかし、その存在を殺そうとしてしまった自分

この2つの感情が入り混じったゆえの涙だったように感じます。

そして、そんなシンジを見ていたアスカは

  • 勝手に自己完結したシンジ
  • 25話(Air)の冒頭にシンジがアスカに対して行ったこと

この2つに対して、思ったことを言葉にしたのだと思います。

またシンジを通じて

「人は他者に触れるのが怖くても、一緒にいたいと願ってしまう生き物だ」

というメッセージを示唆しているようにも感じました。

だからこそサブタイトルが「I NEED YOU(私にはあなたが必要)」だったのだと思います。

実際に新劇場版の所信表明の中で、庵野監督は下記のように語っています。

「エヴァ」はくり返しの物語です。
主人公が何度も同じ目に遭いながら、ひたすら立ち上がっていく話です。
わずかでも前に進もうとする、意思の話です。
曖昧な孤独に耐え他者に触れるのが怖くても一緒にいたいと思う、覚悟の話です。

文章引用元:「ヱヴァンゲリヲン新劇場版」所信表明

エヴァンゲリオン旧劇場版のストーリーをわかりやすく解説!│まとめ

周りに流され人と関わることを拒絶してきたシンジが、自分の殻を打ち破って、自分の意志で元の世界に戻ることを選びました。

この決断はシンジにとって、間違いなく大きな一歩だったはず。

そして、そんなシンジを受け入れたアスカの覚悟もすごいです。

エヴァという作品は考察できる余白を残してくれているので、それも魅力の1つだと個人的には思っています。

特に旧劇場版のラストは本当に様々な考察があるので、色々な人の考察に触れてから作品を見返してみると、新しい発見があってより面白いです。

ちなみに旧劇場版を見るのなら、「U-NEXT」がおすすめです。

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そして、旧劇場版の公開で一応の完結をみたものの、エヴァンゲリオンは新劇場版が制作されています。

リメイクされたエヴァは、アニメ版と旧劇場版の内容を引き継ぎながらも、まったくテイストの違う新しいエヴァへと生まれ変わっています。

ヱヴァンゲリヲン新劇場版「序破Q」のストーリーをわかりやすく解説!このページでは新劇場版の完結編を見る前の復習として「序破Q」のストーリーの振り返りと新要素についての考察についてまとめておきます。このページを読むことで「シン・エヴァンゲリオン劇場版:||」をより楽しむことができるはずです。...

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POSTED COMMENT

  1. より:

    は?気持ち悪いはミヤムーの○○を監督が○○して現場で決めたって、知らんのか。エヴァ知ってるなら誰でも知ってるわ。

    ○○は自分で調べろ。お前の考察はそれからだ。

  2. より:

    浅い考察だなと思ったら宣伝サイトかよ。最後まで読んで時間を無駄にしたわ。

    • アバター画像 管理人 より:

      いさん

      コメントありがとうございます!
      時間を無駄にさせてしまってごめんなさい。

  3. より:

    はじめまして.
    20年以上前に劇場で観たきりだったので,簡潔に文章化して頂けて有り難いです.当時はシンジ君に感情移入してましたがこうして文章で読んでみると,世界にたった二人残された状況で言葉が苦手なアスカが行動で愛を示して(シンジにもちゃんとそれが伝わって)いるのに,抱きしめてキスするでもなく自己肯定と自己嫌悪でベソかいてたらそりゃ”気持ち悪い“位言いますよね…と思わされました.(監督からのディレクションの”見知らぬ“の部分は今でも腑に落ちませんが)
    シンエヴァの前にQと旧のおさらいがしたかったのでとても助かりました.ありがとうございます.

    • アバター画像 管理人 より:

      うさん

      はじめまして!
      コメントありがとうございます。

      記事がお役に立てたようで嬉しいです!
      個人的にエヴァは旧とQが特に難解だな〜と思っています。

      シン・エヴァ楽しみですね٩(๑•̀ω•́๑)۶

  4. より:

    めちゃくちゃ参考になりました。
    こうして記事にまとめていただき、大変分かりやすかったです。
    余談ですが、作品の考察というのは一人一人の考え方が様々あってそれぞれの意見が違うからこそ作品の価値が高まるものだと思っています。

    • アバター画像 管理人 より:

      えさん

      コメントありがとうございます٩(๑•̀ω•́๑)۶
      そう言って頂けると記事にしてよかったなと思います!

      素敵な考え方ですね!
      自分も様々な方の考察を見ることで、よりその作品が好きになることが多々あるので、とても納得しました(´ ▽`)

  5. ゆり より:

    正直、エヴァンゲリオンは全部見ても自分では理解できなくて、唯一分かっていたのは人との繋がり方、子供から大人になっていく葛藤を描いているのかなってあやふやな解釈で、物語自体は理解できませんでした。そこでこちらの考察を読んで、あぁ、こうゆう内容だったんだってはじめてしりました。カヲルくんとレイが造られた存在なのはわかっていましたが元がアダムとリリスだったのは考察で理解しました。そして劇中でカヲルくんが、はじまりとおわりと言っていたことにも納得が行きました。ユイさんを元に造られたレイ(肉体)にリリスの魂を入れてレイが構成されているということで、ゲンドウの右手(アダム)を拒んだレイ(リリス)と同時に1つの存在(同一の存在)ではなく、他者(1人1人の他人)がいることを強く強調しているシーンなんだということも知ることができました。
    この考察でよりいっそうエヴァンゲリオンの内容が頭に入って来たように思います。
    ありがとうございます。

    • アバター画像 管理人 より:

      ゆりさん

      コメントありがとうございます!
      エヴァは本当に分かりづらいですよね(´;ω;`)
      自分も最初はさっぱり分かりませんでした。

      記事がお役に立てたようでよかったです!

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