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お姉さんの正体は?ペンギン・ハイウェイの謎について解説!

先日、めちゃくちゃ話題になっている映画「ペンギン・ハイウェイ」を観てきました。

予告を見てペンギンの虚無の表情が可愛すぎたので、思わず劇場に足を運んでしまった次第です。

このページでは映画を観た後にさらに理解を深めたい方に向けて、

  • 映画を楽しむために知っておくべき背景
  • ペンギン・ハイウェイ(特にお姉さん)についての考察

これらについてまとめておきます。

このページを読むことで映画の背景を把握し、より映画の満足度が高まるはずです。

この記事は映画を観た方を対象としていますので、映画の核心に迫るようなネタバレを含みます。

まだ映画をご覧になっていない方は、まず映画を観てから読んでみてください。

ペンギン・ハイウェイとは?

原作は森見登美彦(もりみとみひこ)さんの小説で、第31回日本SF大賞を受賞している人気作品です。

作品のストーリーは

「小学4年生のアオヤマくんが、近所に住む歯科衛生士のお姉さんと一緒に突然街に現れたペンギンの謎を解くために奮闘する」

というもの。

このアオヤマくんですが、普段から本を読み漁って貪欲に知識を吸収することを生きがいにしている非常に勉強熱心な少年です。

一度研究対象としたものに対してはとことん研究し、仮説を立てて検証を繰り返し証明する……というまさに理系の研究職がピッタリという印象を持ちました。

しかし、それゆえ人の気持ちを察したり、気遣うことが苦手という一面もあります。

作品の世界観はSF要素とファンタジー要素が融合した世界観でした。

ちなみに小説は映画の公開にあわせて、映画バージョンのカバーが新しく付けられていました。

また小説の他にコミック版も発売されています。

モデルとなっているペンギンは「アデリーペンギン」

この映画の見どころでもあるんですが、とにかくペンギンが可愛いです。

(画像引用元:ペンギン・ハイウェイ製作委員会)

現在、世界に存在するペンギンは6属に分けられていて、さらにその中で細かく見ると18種に分類されています。

  1. 皇帝(コウテイ)ペンギン(エンペラーペンギン属)
  2. 王様(キング)ペンギン(エンペラーペンギン属)
  3. フンボルトペンギン(フンボルトペンギン属)
  4. ケープペンギン(フンボルトペンギン属)
  5. マゼランペンギン(フンボルトペンギン属)
  6. ガラパゴスペンギン(フンボルトペンギン属)
  7. アデリーペンギン(アデリーペンギン属)
  8. ジェンツーペンギン(アデリーペンギン属)
  9. ヒゲペンギン(アデリーペンギン属)
  10. マカロニペンギン(マカロニペンギン属)
  11. イワトビペンギン(マカロニペンギン属)
  12. ロイヤルペンギン(マカロニペンギン属)
  13. スネアーズペンギン(マカロニペンギン属)
  14. シュレーターペンギン(マカロニペンギン属)
  15. フィヨルドランドペンギン(マカロニペンギン属)
  16. キガシラペンギン(キガシラペンギン属)
  17. コガタペンギン(コガタペンギン属)
  18. ハネジロペンギン(コガタペンギン属)

今回登場するペンギンは「アデリーペンギン」という種類のペンギンです。

顔が黒く、目の周りにある白い輪のような模様が特徴的なペンギンです。

ICカードのSuica(スイカ)のマスコットキャラクターにも採用されているので、馴染みがある方が多いと思います。

(画像引用元:JR東日本)

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ペンギン・ハイウェイについての考察

それではここからはペンギン・ハイウェイについての自分なりの考察をまとめていこうと思います。

①お姉さんの正体について

(画像引用元:ペンギン・ハイウェイ製作委員会)

まずはこの映画のキーパーソンであるお姉さんについて。

突然街に現れたペンギン達はこのお姉さんが生み出したものです。

しかし、最初はお姉さん自身もなぜ自分がペンギンを出せるのか分からず、アオヤマくんと一緒にその謎を解明しようとします。

結論をお伝えするとこのお姉さんは人間ではありません。

劇中でクラスメイトのハマモトさんと一緒に研究することになった正体不明の「海」。

(画像引用元:ペンギン・ハイウェイ製作委員会)

この「海」は世界の穴とでも言うべきもので、海に飲み込まれたものは世界の裏側へと引きずりこまれてしまいます。

「海」は本来は存在してはいけない危険なもので、この「海」を壊す(穴を修復する)ことができる唯一の手段がお姉さんが生み出したペンギン達でした。

つまり、「海」と「お姉さん」は陰と陽のような関係を持っていて、お姉さんは「海を壊すという役割を与えられた存在」だったということです。

②お姉さんの記憶は本物なのか?

お姉さんには以前海辺の街で過ごしていた記憶がありました。

自分が以前住んでいた街の海を見せようとアオヤマくんを連れていこうとするのですが、街から離れると体調が悪化して気分が悪くなってしまいます。

この現象はお姉さんが生み出したペンギン達にも起こりましたが、原理としてはお姉さんもペンギン達も海からパワーをもらうことで存在を保っていることができます。

なので、海から離れてしまうと、パワーをもらうことができなくなり存在が消滅してしまいます。

このことからお姉さんは街から離れることができないので、お姉さんが覚えていた記憶は作られたものだったということが分かります。

③ジャバウォックの正体は?

海を壊す役割を果たすために海に向かうペンギン達でしたが、突如ペンギン達を捕食し邪魔をする「ジャバウォック」が登場します。

しかし、このジャバウォックはペンギン同様にお姉さんから生み出されたものでした。

海を壊すペンギン達とそのペンギンを捕食するジャバウォック。

一見矛盾しているように思えますが、これはお姉さんの役割と感情の葛藤から生まれたものです。

お姉さんは海を壊すという役割を果たすことで、自分が消えてしまうということを無意識で理解していたのでしょう。

そんな「消えたくない」というお姉さんの思いが、ジャバウォックという形となって現れてしまったのです。

最終的にお姉さんは自身の役割を全うし、この世界から消えてしまいます。

ただ、お姉さんが存在していたという記憶だけはみんなの中に残りました。

個人的にはみんなの記憶からも消えてしまうのでは……と思っていたので、それだけは救いでした。

④タイトルである「ペンギン・ハイウェイ」に込められた意味は?

「ペンギン・ハイウェイ」はペンギンが海から陸に上がるルート、つまりペンギン達が壊すべき「海」を目指して歩いていたルートのことです。

そして、これは比喩として「アオヤマくんの成長」のことも指しているのだと思いました。

つまり、

  • アオヤマくんが成長して大人になっていく道筋
  • 消えてしまったお姉さんにいつか会いに行くこれからの道筋

この2つの「道」のことも指しており、複数の意味が込められていたように感じました。

劇中でも

  • 乳歯から親知らずへの生え変わり
  • 女性に対しての関心を示す描写
  • 人を好きになる気持ちが分かるようになった

とアオヤマくんが大人への階段を登っているということを示唆していました。

こういった「少年が徐々に大人へと成長していく過程」が隠れたテーマだったと思います。

グッズが大人気

ペンギン・ハイウェイですが、劇場で購入できるグッズが登場しました。

(画像引用元:ペンギン・ハイウェイ製作委員会)

ただし、僕が行った映画館では売り切れ状態で購入することができませんでした。

あとで映画館に問い合わせたところ、基本的に再加入の予定はないとのこと。

在庫も少なめだったので、おそらくですがこれほど話題になるとは予想していなかったのかなと思います。

劇場版のグッズが欲しい方はステラ通販さんでも購入することができるので、のぞいてみてください。

それとグッズはプライズ(ゲームセンターの景品)もあります。

ただこちらも近くのゲームセンターを回ったんですが、取り尽くされていました。

ちょっとリュック欲しかった……。

まとめ:観た後に色々な考察を楽しむことができる良作

(画像引用元:ペンギン・ハイウェイ製作委員会)

ペンギン・ハイウェイはファンタジー色が結構強めで、正直不思議な点がかなりありました。

すべての事柄に明確な答えをくれる訳ではないので、自己解釈が多い作品と言えると思います。

こういった点から「よく分からなかった」「つまらなかった」と感じた方も結構いたようです。

もちろんこれは個人の感じ方なので、それはそれでいいと思います。

ただ個人的には

  • 子どもの頃の「毎日が冒険」という懐かしい感覚
  • 少年が仲間とのひと夏の体験を経て成長していく過程
  • 愛くるしいペンギン達

など、観ていてワクワクしましたし、なにより観終わった後にあれこれ考察するのがとても楽しい作品でした。

特にアオヤマくんが夏休みにクラスメイトと海の研究をするシーンは探検や秘密基地などのとてもワクワクした懐かしい感覚を思い出させてくれました。

ペンギンも可愛くて、グラフィックも綺麗で主題歌も世界観にマッチしていてよかったです。

あとはあえて謎を残すような構成にしていると思うので、あまり深く考え過ぎずに感覚的に観たほうが楽しめる作品かなと思います。

コバ
コバ

みなさんの感想も気になるので、ペンギン・ハイウェイを観られた方は一言でもいいので、ぜひコメント欄に映画の感想を頂けたら嬉しいです。

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