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ペンギン・ハイウェイのお姉さんの正体は?ペンギンの謎についてわかりやすく解説!

〜記事内に商品プロモーションを含む場合があります〜

先日、話題になっている映画「ペンギン・ハイウェイ」を観てきました。

予告を見たらペンギンの虚無の表情が可愛すぎたので、思わず劇場に足を運んでしまった次第です。

そして、実際に映画を観て疑問に思ったのが、

シャオ
シャオ

お姉さんはいったい何者なのか?

ということです。

結論からお伝えしておくと、お姉さんは人ではなく「とても重要な使命をもった存在」でした。

具体的に言うと

「海を壊す(穴を修復する)役割を与えられた存在」

です。

このページでは、映画を観た後にさらに理解を深めたい方に向けて、

  • ペンギン・ハイウェイの知っておくべき背景
  • お姉さんの正体

これらについてまとめておきます。

このページを読むことで、より映画の満足度が高まるはずです。

この記事は映画を観た方を対象としていますので、映画の核心に迫るようなネタバレを含みます。

また当記事で使用している画像の引用元は、「ペンギン・ハイウェイ製作委員会」です。

「ペンギン・ハイウェイ」とは?

原作は森見登美彦(もりみとみひこ)さんの小説で、第31回日本SF大賞を受賞している人気作品です。

小説のストーリーは

小学4年生のアオヤマくんが、近所に住む歯科衛生士のお姉さんと一緒に、街に突然現れたペンギンの謎を解くために奮闘する

というもの。

このアオヤマくんですが、普段から本を読み漁っており、知識を得ることを生きがいにしている非常に勉強熱心な少年です。

一度研究対象としたものに対してはとことん研究し、仮説を立てて検証を繰り返し証明する……というまさに理系の研究職がピッタリという印象を持ちました。

しかし、それゆえ人の気持ちを察したり、気遣うことが苦手という一面もあります。

そんなアオヤマくんが、SF要素とファンタジー要素が融合した世界を舞台に、お姉さんやクラスメイト達と一緒にペンギンの謎に迫っていきます。

ちなみに小説には映画の公開にあわせて、映画バージョンのカバーが付けられていました。

また小説の他にもコミックスや

Amazonのオーディブル」でも聴くことができます。

オーディブルでは、声優の安國愛菜さんがアオヤマくんの一人称視点で朗読されているので、とても可愛らしいです。

オーディブルはこちら

ペンギン・ハイウェイのお姉さんの正体

①お姉さんは何者なのか?

突然街に現れたペンギン達は、お姉さんが生み出したものです。

しかし、最初はお姉さん自身もなぜ自分がペンギンを出せるのかが分からず、アオヤマくんと一緒にその謎を解明しようとします。

そして、その謎を解く鍵となったのが、クラスメイトのハマモトさんと一緒に研究することになった「海」です。

この「海」は世界の穴とでも言うべきもので、「海」に飲み込まれたものは世界の裏側へと引きずりこまれてしまいます。

「海」は本来は存在してはいけない危険なものなのですが、この「海」を壊す(穴を修復する)ことができる唯一の手段が、お姉さんが生み出したペンギン達でした。

つまり、「海」と「お姉さん」は陰と陽のような関係を持っていて、お姉さんは人ではなく「海を壊す(穴を修復する)役割を与えられた存在」だったということです。

②お姉さんの記憶は本物なのか?

お姉さんには、海辺の街で過ごしていた記憶がありました。

なので、自分が以前住んでいた街にアオヤマくんを連れていこうとするのですが、今の街から離れると体調が悪化して気分が悪くなってしまいます。

この現象はお姉さんが生み出したペンギン達にも起こりましたが、原理としてはお姉さんもペンギン達も「海」からパワーをもらうことで存在を保っていられたのです。

なので、「海」から離れてしまうとパワーをもらうことができなくなり、存在が消滅してしまいます。

このことから、お姉さんは今の街から離れることができないので、お姉さんが覚えていた記憶は作られたものだったということが分かります。

③ジャバウォックの正体は?

役割を果たすために「海」に向かうペンギン達でしたが、突如ペンギン達を捕食し邪魔をする「ジャバウォック」が登場します。

しかし、このジャバウォックは、ペンギン同様にお姉さんから生み出されたものでした。

「海」を壊すペンギン達と、そのペンギンを捕食するジャバウォック。

一見矛盾しているように思えますが、これはお姉さんの役割に対する心の葛藤から生まれたものです。

お姉さんは「海」を壊すという役割を果たすことで、自分が消えてしまうことを無意識で理解していました。

それに対し「消えたくない」というお姉さんの思いが、ジャバウォックという形となって現れてしまったのです。

最終的にお姉さんは自身の役割を全うし、この世界から消えてしまいます。

ただ、お姉さんが存在していたという記憶だけは、みんなの中に残りました。

個人的にはみんなの記憶からも消えてしまうのでは……と思っていたので、それだけは救いでした。

④「ペンギン・ハイウェイ」に込められた意味は?

「ペンギン・ハイウェイ」とはペンギンが海から陸に上がる際に辿るルートのことで、今作ではペンギン達が壊すべき「海」を目指して歩いていた道筋のことです。

そして、これは比喩として「アオヤマくんの成長」のことも表しています。

つまり、

  • アオヤマくんが成長して大人になっていく道筋
  • 消えてしまったお姉さんにいつか会いに行くこれからの道筋

この2つの「道」のことも指しており、複数の意味が込められているのです。

劇中でも

  • 乳歯から親知らずへの生え変わり
  • 女性に対しての関心を示す描写
  • 人を好きになる気持ちが分かるようになった

このように、アオヤマくんが「大人への階段」を登っているということを示唆していました。

ペンギン・ハイウェイには、「少年が徐々に大人へと成長していく道筋」が隠れたテーマとしてあったのです。

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ペンギンのモデルは「アデリーペンギン」

この映画の見どころでもあるのですが、とにかくペンギンが可愛いです。

現在、世界に存在するペンギンは6属に分けられていて、さらにその中で細かく見ると18種に分類されています。

  1. 皇帝(コウテイ)ペンギン(エンペラーペンギン属)
  2. 王様(キング)ペンギン(エンペラーペンギン属)
  3. フンボルトペンギン(フンボルトペンギン属)
  4. ケープペンギン(フンボルトペンギン属)
  5. マゼランペンギン(フンボルトペンギン属)
  6. ガラパゴスペンギン(フンボルトペンギン属)
  7. アデリーペンギン(アデリーペンギン属)
  8. ジェンツーペンギン(アデリーペンギン属)
  9. ヒゲペンギン(アデリーペンギン属)
  10. マカロニペンギン(マカロニペンギン属)
  11. イワトビペンギン(マカロニペンギン属)
  12. ロイヤルペンギン(マカロニペンギン属)
  13. スネアーズペンギン(マカロニペンギン属)
  14. シュレーターペンギン(マカロニペンギン属)
  15. フィヨルドランドペンギン(マカロニペンギン属)
  16. キガシラペンギン(キガシラペンギン属)
  17. コガタペンギン(コガタペンギン属)
  18. ハネジロペンギン(コガタペンギン属)

劇中に登場するペンギンは「アデリーペンギン」という種類のペンギンで、顔が黒く、目の周りにある白い輪のような模様が特徴的なペンギンです。

ICカードのSuica(スイカ)のマスコットキャラクターにも採用されているので、馴染みがある方が多いと思います。

(画像引用元:JR東日本)

ペンギン・ハイウェイのグッズが可愛い

劇場で購入できるペンギン・ハイウェイのグッズが登場しています。

この他にもプライズ(ゲームセンターの景品)のグッズもありました。

ただすごい人気で、近くのゲームセンターを回ったのですが取り尽くされていました。

ペンギン・ハイウェイを見返す方法

僕はお姉さんの正体を理解した上で、改めて「ペンギン・ハイウェイ」を見返してみたのですが、ストーリーがものすごく腑に落ちて胸が締め付けられました。

なので、ストーリーがイマイチ理解できていなかった方は、ここまでの内容を理解した上で、ぜひもう1度ペンギン・ハイウェイを見返してみてください。

お姉さんの言動の意味や心情が理解できるはずです。

見返す方法としては、ペンギン・ハイウェイが見放題コンテンツに入っている「U-NEXT」がおすすめです。

僕も使っていますが、U-NEXTは月額制で映画やドラマ、アニメが見放題なので、ペンギン・ハイウェイ以外の作品も楽しむことができます。

U-NEXTはこちら

ペンギン・ハイウェイのお姉さんの正体は?ペンギンの謎についてわかりやすく解説!│まとめ

ペンギン・ハイウェイはファンタジー色が強めだったので、正直不思議な点がかなりありました。

劇中ですべての事柄に明確な答えをくれる訳ではないので、自己解釈が多い作品と言えると思います。

中にはそういった点から「よく分からなかった」「つまらなかった」と感じた方もいたようです。

もちろん人それぞれ感じ方は異なるので、それはそれでいいと思います。

ただ個人的には

  • 子どもの頃の「毎日が冒険」という懐かしい感覚
  • 少年がひと夏の体験を経て成長していく過程
  • 愛くるしいペンギン達

など、観ていてワクワクしましたし、なにより観終わった後にあれこれ考察するのがとても楽しい作品でした。

特に夏休みにみんなで「海」の研究をするシーンは、探検や秘密基地といった、とても懐かしい感覚を思い出させてくれました。

ペンギンも可愛くて、グラフィックも綺麗で、主題歌も世界観にマッチしていてよかったです。

あとはあえて謎を残すような構成にしていると思うので、あまり深く考え過ぎずに感覚的に観たほうが楽しめる作品だと思います。

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