以前、Wi-Fiの勧誘チラシがポストに投函されていたのですが、人の心理を上手く突いた非常に興味深いものでした。
人に商品を買ってもらうための学問、いわゆる「販売心理学」を学ぶのにとてもいいなと思ったので取り上げます。
このページでは投函されていたWi-Fi勧誘チラシを例に
- チラシに使われている販売心理テクニック
についてまとめておきます。
知ってさえいれば誰でもすぐに使えるテクニックなので、副業でブログなどを書かれている方は役に立つはずです。
販売心理学のテクニック4選

①チラシの見出し
まずは最初に目が行くチラシの見出しです。

まさに僕がそうでしたが、
- お客様各位
- お知らせ
- 工事の人のマーク
- 設備に関するお知らせ
こういった要素から「管理会社からのお知らせ」や「公共工事のお知らせ」だと思い「自分に関係あること」だと思って目を通しちゃいますよね。
「人は自分に関係のあること」にもの凄く敏感です。
例えば何か作業していたり、人が大勢いて騒がしい場所にいたとしても、自分の名前や自分に関係あることは不思議と耳に入ってきます。
これは「カクテルパーティ効果」って言われたりしますが、人間って無意識でも自分に関係のある内容は意識出来るようにできています。
それくらい人間は自分に敏感なのです。
そもそもチラシは読んでもらえなければ意味がない、つまりチラシの出来は最初の導入部分にかかっていると言っても過言ではありません。
今回のチラシは「チラシを読ませる」という観点においては「自分に関係があること」と多くの方は認識するので、成功していると言えます。
実際に僕も自分に関係があることだと思って、注意深く読み進めてしまいました。
②インパクトのある数字
そして導入の後に目に入ったのが「4,980円➝2,980円」というインパクトのある数字です。

人はインパクトのあるものを目にすると「え? どういうこと?」という感じで、気になってその詳細を知ろうとします。
見出しで引きつけて、その後に「インパクトクト」を与えてさらに先へ読み進ませる訳です。
これは人に興味を持たせるための、お手本のような流れと言えます。
③限定感の演出
あとは「数量限定の支給品」や「受付の期間」を設けることで、決断を迫っています。

タイムセールや地域限定などの「限定もの」を見ると、ちょっと心が揺さぶられませんか?
これは「読み手の決断」を促す効果があります。
人は決断が苦手な生き物なので、ある程度限定してあげないと、多くの人は決断できないんです。
例えば、僕は服屋によく行くんですが、服屋って店員さんがよく話かけてくるんですよね。
あなたも
(1人でゆっくり見たいな…。)
なんて思ったことありませんか?
もちろん店員さんも話しかけない方が、お客さんがゆっくり見て回れる、ということは分かっています。
それでも話かけてくるのは、お客さんの決断を促すためです。
静観するよりもお客さんに話しかけた方が、売上が上がることを知っているのです。
④安心感の演出
事実かどうかは分かりませんが、「電話が混み合って繋がりにくい」と表記することで「みんなも申し込んでいるんだ」という感覚を読者に与えています。

そうすることで「安心感」が生まれ、「それなら自分も申し込もう」という思考になるように誘導されているのです。
特に日本人は周りと違うことを嫌う傾向があり、「みんながやっているから」という風潮に流されやすいです。
【実例付き】販売心理学のテクニック4選をチラシからわかりやすく解説!|まとめ

こうやって改めてチラシを分析してみると、人間の心理をもの凄く考えて、行動を起こさせるように作られていることが分かりますね。
販売心理学を学ぶことは、お客様に商品を購入してもらいやすくなるというのはもちろんですが、「自分の身を守ること」にも繋がります。
世の中は本当に巧みなマーケティングで溢れているので、本来必要のないものを欲しいと思わされて購入してしまうことがよくあります。
おそらくほとんどの方が、
なんでこれ買ったんだっけ…?
必要なかったな…。
という経験をしたことがあると思います。
なので、こういった販売心理学のテクニックを身につけて、必要のない物を欲しいと思わされて購入しないよう気をつけましょう。