親知らずの抜歯ってもの凄く不安じゃないですか?
僕はこの前、親知らずを4本すべて抜歯したのですが、抜歯後に飛行機に乗る予定があったので痛むのか不安でした。
結論を先にお伝えしておくと、
抜歯後に飛行機に乗ってもまったく問題ありません!
ただ親知らずの抜歯は、それ以外に注意するべき点が結構ありました。
なので、このページではこれから親知らずを抜歯をする予定の方に向けて、
- 親知らずの詳細
- 抜歯にかかる期間
- 抜歯の際の注意点
これらについてまとめておきます。
このページの情報を知っておくだけで、心の余裕が全然違うのでぜひ参考にしてみてください。
親知らず抜歯後に飛行機に乗っても大丈夫?

まずはタイトルへの回答ですが、親知らず抜歯後に飛行機に乗っても大丈夫です。
よくネット上で
気圧の変化で歯の痛みが〜
みたいな話を聞いていたのですが、抜歯後に飛行機に乗っても問題ありません。
質問をしたら院長先生直々に
飛行機に乗っても特に問題はないから安心してください。
と教えてくれました。
これは適切な処置を怠ったり、ずさんな抜歯をした場合などで、本当にごく稀にあるかないか程度だそうです。
実際に抜歯後に飛行機に乗りましたが、特に痛みが悪化することもなく、まったく問題ありませんでした。
親知らずとは?
僕自身、親知らずについてあまり知らなかったのですが、親知らずは「一番奥に生えてくる永久歯」のことです。
前歯から数えると8番目に生えている歯で、上下左右で合計4本生えてきます。

舌で前歯から歯に沿って順番に奥まで数えてみてください。
親知らずを含めて8本あるはずです。
そして、この永久歯である親知らずは基本的に一番最後に生えてくるのですが、中には生えてこない人もいます。
なので歯は、人によって28本(親知らずなし)〜32本(親知らず4本)のバラつきが出てきます。
親知らずの語源について
親知らずの語源に関しては2つほどあります。
①親が知ることがない歯
親知らずは子どもが親元を離れて社会へ出る、10代の後半から20代の前半に生えてきます。
なので、親は子どもの最後の歯の生え始めを知ることが出来ません。
なので、「親が知らない歯」なので「親知らず」。
②乳歯(親)がない歯
永久歯は乳歯が抜けた後に生えてくるものですが、親知らずには乳歯がありません。
なので、先に生えていた乳歯を親と見立てると、親(乳歯)がない歯になります。
なので、「親(乳歯)がいない歯」なので「親知らず」。
親知らずがもたらす弊害
一番最後に生えてくる親知らずですが、生え方によってはあなたに弊害をもたらすことがあります。
主な弊害としては
- 清潔に保つのが難しく虫歯になりやすい
- 隣の歯を虫歯にしたり、歯周病、歯肉炎、口臭の原因になる
- 他の歯が押されて歯並びが悪くなる
もちろん親知らずが綺麗にまっすぐ生えてくれば問題ないのですが、親知らずが4本とも綺麗に生えそろう人はかなり稀です。
というのも、現代の食生活は昔に比べると消化の良いものばかりになりました。
その結果、現代人の顎が退化して小さくなってしまい、本来親知らずが生えるはずだったスペースがなくなってしまったのです。
その影響で親知らずが生えてこなかったり、途中まで生えてきたけど止まってしまったり、斜めや横向きに生えてきたりといったケースが起こるようになりました。
親知らずは永久歯なので、残しておくメリットもありますが、多くの場合は虫歯や病気といった問題が起こる(起きている)ので抜歯してしまった方がよいとされています。
特に親知らずを抜歯するタイミングは、出来るだけ早い方がよいです。
若い時の方が傷が治るスピードが早いのと、斜めや横向きに生えてきた親知らずを放置し過ぎると神経を傷つけてしまうことがあるからです。
そうなると治療にかかる時間が増えたり、費用が大きくなってしまいますし、最悪の場合は大規模な手術が必要になってしまうこともあります。
また女性の場合、「妊娠中の抜歯」となると対処やケアがより大変になります。
なので、出来るだけそういった時期と被らせないためにも、問題がある場合は早めに抜歯しておきましょう。
親知らずの抜歯にかかる期間は?
抜歯自体は最短で1週間程度で済みます。
抜歯&縫合
↓
翌日に経過観察&消毒
↓
1週間後に縫合した糸を抜く
といった感じです。
ただし、複数本抜歯する人は抜歯ごとの期間を空けます。
これは一気に抜くと患者への負担が大きくなってしまうのと、食事ができなくなってしまうためです。
僕は親知らずを4本すべて抜いたのですが、抜歯の期間を空けてトータルで約4ヶ月ほどかかりました。
ちなみに抜歯後の穴は、だいたい2ヶ月くらいで塞がります。
親知らずを抜歯する際の注意点

予約の際の注意点
歯の検診をしてレントゲンを撮って親知らずを抜歯することになると、まず抜歯する日の予約をします。
予約に関しての注意点として、抜歯後は出血があるので、当日に血液の流れがよくなるようなことは厳禁です。
なので、激しい運動や飲酒の予定がない日に予約を入れるようにしましょう。
抜歯当日と抜歯後の注意点
抜歯をした日は入浴を控えた方がいいので、出来れば抜歯の当日の朝に入浴を済ませておくといいと思います。
ちなみに親知らず1本の抜歯にかかる時間は大体20〜30分です。
歯茎に麻酔をして、歯を削ったり器具を使ったりして親知らずを抜いていきます。
麻酔が効いているので痛みはありませんが、もし痛むようであれば麻酔を追加してもらいましょう。
そして、無事に親知らずが抜けた後は、禁止事項のオンパレードが待っています。
- 激しい運動(筋トレなど)禁止
- 飲酒禁止
- 入浴禁止(シャワー程度はOK)
- 喫煙禁止
- 激しいうがいの禁止
- 患部への刺激禁止
特に歯を抜くとそこに出来た穴が凄く気になります。
ただ穴と言っても体からしたら傷なので、絶対に触らないようにしてください。
無理に触ると出血してえらいことになりますし、治りが遅くなって確実に後悔することになります!
親知らずの抜歯に関するQ&A(先生に質問したこと)
基本的に上の親知らずの方が抜きやすいそうです。
僕も上2本はスッと抜けましたし、痛みも下に比べるとそんなにありませんでした。
傷の様子を見て、縫うか縫わないか(補助が必要かどうか)判断します。
麻酔をしているので、縫う時は特に痛みはありません。
ちなみに僕はすんなり抜けた上2本は縫いませんでしたが、てこずった下2本は糸で縫合してもらいました。
縫合した糸は歯を抜いた日から1週間後くらいに取ります。
麻酔が効いているので抜歯自体に痛みはありません。
ただ歯を削っている時の振動や、先生が力を入れている時のプルプルが伝わってきて「おぉ…」って感じにはなります。
清潔なガーゼやティッシュペーパーを5分程度しっかりと噛みましょう。
圧迫止血というやつで大抵はこれで収まります。
それでも出血が止まらない場合は歯医者さんへ行きましょう。
抜歯後に傷口から細菌が入って多少の熱が出る場合があります(僕は毎回出ました)。
ただし、これは自然と回復するので安心してください。
傷の具合によります。
僕はスッと抜けた上の2本に関しては、痛みや腫れはほとんどありませんでした。
しかし、てこずった下2本は、結構腫れた上に痛みが続いたので、毎日痛み止めを飲んでいました(2週間くらい)。
傷の具合によりますが、固形物は傷を広げる恐れがあるので、柔らかいモノ推奨です。
あとは白米を食べると、米粒がちょうどいい感じに穴にスポッと入るのですが、これが気持ち悪くて仕方ありません。
なので、基本的に僕はずっとゼリーか春雨スープを食べてました。
抜歯した後は春雨スープおすすめです。
穴が塞がる時に自然に押し出されてくるので、放置しておけば問題ないです。
空いた穴は下から徐々に塞がってくるので、食べ物などが歯茎に埋まることはありません。
気持ち悪いからといって、爪楊枝とか使って取るのは危険なのでやめましょうね。
どうしても気になる人は、水で軽くすすぐくらいにしましょう。
歯医者さんにもよりますが、僕の場合は抜歯1本につき3,000円〜4,000円くらいでした。
ちなみに保険が適用された料金です。
虫歯予防にはオーラルケアグッズがおすすめ
今回僕は虫歯も治療してもらったのですが、歯科助手さんに「デンタルフロスやマウスウォッシュを使うといいですよ!」とおすすめされたので調べて買ってみました。

これめっちゃよかったです!
「フロアフロス」は、歯磨きをしたあとに歯の隙間を掃除するための細い紐です。
歯ブラシでは取り除けない歯間や歯ぐきの中の汚れをゴッソリと落とせるので、使うとすごく気持ちがいいです。
指に巻き付けて使うので、最初は使い方に戸惑うかもしれませんが、だんだん慣れていって簡単に使えるようになります。
一方「コンクール」は、コップ1/4くらいの水に数滴垂らして、うがいをするだけです。
虫歯や歯肉炎、歯槽膿漏の予防、口臭を防止してくれます。
なによりミントの香りで口の中がめちゃくちゃさっぱりするので、夜寝る前にうがいをすると翌朝口の中がスッキリして気分がいいです。
もし歯がダメになってしまうと
- 食べ物が上手く食べられない
- うまく話せない
こんな状態で生活をすることになってしまいます。
親知らずを抜いた直後は僕もこうなったのですが、ものすごいストレスでした。
今回の抜歯で思い知りましたが、歯の定期検診やケアを怠ると本当に後悔します。
虫歯になってから歯医者に行くよりも、日々予防することが大切だなと改めて思いました。
その方が歯も健康なまま残りますし、お金も時間もコスパがいいですからね。
日本予防医学協会によると、歯1本の価値は約104万円だそうで、歯全体(28本)で約3,000万円の価値があるそうです。
これだけの資産を数千円のグッズと、ちょっとした手間で守れるのなら安いものだと思います。
親知らず抜歯後に飛行機に乗っても大丈夫?│まとめ
最後に親知らずを抜歯する際のポイントをまとめておくと
- 抜歯後すぐに飛行機に乗ってもOK
- 抜歯の期間は1週間ほど(複数本の場合は期間を空ける)
- 抜歯の予約は激しい運動や飲酒の予定がない日にする
- 抜歯後は禁止事項を守る(絶対安静)
あとは親知らずに問題がある場合はとにかく早く抜くこと!
親知らずの抜歯に関しては本当にこれに尽きます。
あとに延ばせば延ばすほど厄介になるので、被害を最小限に抑えたいのなら早めの抜歯がおすすめです。
歯は一生使う大事なものですから、定期的に検診を受けて問題があれば早めの処置をしてもらいましょう。