先日友人の結婚式に呼ばれたのですが、礼服を選ぶ際にシングルとダブルのどっちを選ぶかでとても悩みました。
具体的には洋服屋さんで、2時間以上悩んでいたのですが、その際にベテランの店員さんに色々と相談にのってもらって解決することができました。
結論からお伝えすると、今時の礼服としてはシングルがおすすめです。
またお話を伺う中で、
- 礼服のシングルとダブルの違い
- 礼服を選ぶ際の基準
- 礼服の種類
- 礼服とスーツの違い
こういったことも聞くことができました。
なので、このページでは、礼服でシングルとダブルのどちらを選ぶべきか悩んでいる方に向けて、礼服について知っておくべき知識をまとめておきます。
このページを読むことで、あなたが選ぶべき礼服がわかるはずです。
礼服のシングルとダブルの違い

礼服のシングルとダブルの違いは「ボタンの列の数」です(ボタンの個数は関係ありません)。
上の画像のようにボタンが一列のものはシングル、ボタンが二列のものはダブルと呼ばれます。
また、シングルとダブルに格式の差はないので、どちらを選んでもマナー的には問題はありません。
ただ一般的に「シングルを選ぶべき人」、「ダブルを選ぶべき人」という風潮があるので、それをしっかりと踏まえた上で選ぶとよいと思います。
シングルとダブルを選ぶ際の基準
マナー的にはどちらも問題はありませんが、一般的に選ぶべき基準があります。
まず1つ目の基準は年齢です。
一般的に20〜30代の若い方はシングルで、40代以降の中年の方はダブルと言われています。
これはダブルの方が貫禄があるように見えるためです。
そして、2つ目の基準は体型です。
痩せている方はシングルで、恰幅のよい方はダブルと言われています。
これはシルエット的にシングルは細身でシュッとした方が、ダブルは恰幅がよくどっしりとした方が似合うとされるからです。
シングル | ダブル | |
年齢 | 20〜30代 | 40代以降 |
体型 | 痩せ型 | 恰幅がよい |
イメージとしては、シングルは名探偵コナンに登場する怪盗キッドが合いますね。

ダブルは同じく名探偵コナンに登場する目暮警部がぴったりだと思います。

礼服の種類
礼服のシングルとダブルの違いを把握したところで、礼服の種類についても知っておきましょう。
礼服は格式によって3種類に分けられているのですが、それぞれがどのような場面で使われるのか解説していきます。
昼 | 夜 | |
略礼装 | シングル・ダブル | |
準礼装 | ディレクターズスーツ | タキシード |
正礼装 | モーニング | 燕尾服 |
①略礼装

一般的に礼服と言ったらこの略礼装のことを指します。
礼服の中では最も格式が低いもので、シングルとダブルがあります。
主に結婚式にゲストとして招待された際や葬儀の際に着用します。
②準礼装

略礼装よりも1つ格式が高くなったものが準礼装です。
昼の場合ディレクターズスーツ、夜の場合はタキシードです。
主に結婚式の主賓や乾杯・スピーチをする方が着用します。
③正礼装

礼服の中で最も格式が高いものが正礼装です。
昼の場合はモーニング、夜の場合は燕尾服(テイルコート)です。
主に結婚式で両家のご両親が着用します。
礼服とスーツの違い│結婚式にはスーツで行っても大丈夫?

友人などの結婚式にゲストとして招かれたのであれば、スーツで出席しても問題はありません。
しかし、親族など関係性が近い結婚式であれば、礼服を着ます。
礼服とスーツはどちらも色合いが黒で一見同じように見えますが、全くの別物になっています。
特に陽の光が当たると色の違いが顕著に現れ、礼服の方が濃い黒色をしており、スーツは薄い黒色をしています。
その色合いの違いから、礼服はブラックスーツ、ビジネススーツやリクルートスーツはダークスーツと呼ばれています。
- ゲストとして招かれたならスーツで出席してもOK
- 親族など関係性が近い結婚式であれば礼服を着る
- 礼服は「ブラックスーツ」、スーツは「ダークスーツ」と呼ばれる
礼服についての豆知識
スリーピースとは?

スリーピースとは
- ジャケット
- ベスト
- スラックス(ズボン)
この3点セットのことを指します。
またベストを除いた、ジャケットとスラックスのみのセットアップはツーピースと呼びます。
一般的な礼服はツーピースなので、お店で見る礼服のほとんどはツーピースのものが多いです。
ベストについて

シャツの上に着ることでドレスアップすることができる「ベスト」。
着用しているだけでフォーマルさがよりアップし、オシャレに見えるので個人的にはとてもおすすめです。
ただし、ベストは結婚式のみで、葬儀の際は着用しないのがマナーなので注意しましょう。
また「ベスト」は英語読みで、フランス語では「ジレ」といいます。
【今時の礼服】礼服はシングルとダブルどっちを選ぶべき?│まとめ

シングルもダブルも格式は同じなので、どちらを着用したとしてもマナー的に問題はありません。
ただし、現在の風潮としては全体的にダブルの取り扱いが減り、圧倒的にシングルの礼服を着用する方が増えてきているそうです。
もちろんダブルに強いこだわりがあるのであれば、ダブルを選んでもいいと思いますが、迷ったのであればシングルを選んでおけば間違いないです。
僕は30代で細身の体型ですが、これからもシングルを使い続けるつもりです。
また礼服は5年〜10年は着続けるものなので、デザインや自身の体型などを考慮して選びましょう。
特に礼服の1着目は、オールシーズン用のものにするのが、使い勝手がよくておすすめです。
礼服の知識は人生の様々な場面で必要になってくるものなので、しっかり覚えておきましょう。
それと礼服と一緒に覚えておくべきなのが、結婚式の際に持参するご祝儀袋のマナーです。
下記にご祝儀袋のマナーをまとめたので、結婚式に出席する予定の方はこちらも参考にしてみてください。
